この計画はかしこホーム様のモデルハウスの計画として作らせて頂きました。エクステリアのコンセプトとしては「MHと一体感のあるエクステリア」でした。モデルハウスは1階に薪ストーブを設置、リビングの一部が土間になっていてバイクが置いてあるなど、家と外の境界線が良い意味で曖昧な空間になっています。この計画の最大のポイントはドローイングポーチという玄関ポーチの空間を１０ｍ２程度まで大きくし、屋根を設置。併せて日よけも設置することにより、玄関ポーチの空間の快適度を大きく向上させました。それによりこの空間は接客可能スペースになり、不用意に誰でも中にいれなくても良い空間になります。併せて自転車や子供の遊び道具の収納場所としても使うことができます。鍵付きの扉も設置できるので、セキュリティも向上します。外観的にも大きな存在感出せるよう、上部のタイル部分を張り出し仕様にしています。これにより、空間に動きが生まれ、シンプルながら単調な空間になりません。そこに続く階段は鉄骨フレーム＋ポリカ板の透過性のある階段になっています。外周部はコンクリートブロック＋枕木、アメリカンメッシュフェンスを基調にシンプルながら存在感、重厚感のあるデザインとなりました。カーポート部分にはフレーミングの意味を含め、アーチゲート的なパーゴラを設置しました。

夜になるとこの空間は別の表情を見せます。ドローイングポーチの床に埋め込まれたライトは天井のシェードに反射、ポーチそのものが照明器具として光を放ちます。階段下に埋め込まれたライトが光ると半透明の階段から光が漏れ、ガラスの階段のような輝きを見せます。外周部の植栽も光を纏い、その葉のひとつづつが輝きだします。

全体として、湘南らしさとこの場所に暮らすその意味を考えさせる、そんな計画になりました。