「急角度の斜面を活かしたい」K様からのご要望は敷地の南面にある約40坪の斜面の土地の有効活用でした。最初にこの家を購入されるときから「きっと何かに使える」と思っていたK様でしたが、購入してすぐ、何もしないと雑草が斜面一体を覆ってしまい、そのメンテナンス岳で疲弊してしまうストレスの根源のような場所になっていました。

またご長女の出産に合わせて、「使える庭が全くないこの家を子どもが遊べる庭、そしてリビングが広く使えるようにしてほしい」というご要望を頂き、プランニングさせて頂きました。

計画は建物側にはLIXILのモダンテイストのガーデンルームを設置。その先の空間にはウッドデッキを配置しました。またその計画に合わせて建物の窓もフラットタイプの全開口出来るサッシに変更、家と庭が一体的に繋がる空間になりました。

ガーデンルームの床は600角の大判のタイルで仕上げました。ウッドデッキよりモダンで都会的な印象の空間になりました。普段はここも子どもの遊び場にもなり、季節によってはダイニングとしても使っていらっしゃるようです。

ウッドデッキ空間の外周部は解放感のあるロケーションを存分に楽しんで貰えるよう、強化ガラスのフェンスを設置。フェンス越しに首都高のループが映し出されます。また床面にはフラットタイプの埋め込みライトを設置。夜になると天井面を覆うオーニングを照らし出します。

今まで全く使うことの出来なかった空間が一気に広がり、リビングであり、ガーデンの空間が手に入ったK様。現在はあ子どもたちの遊び場にもなっていますが大人もバーベキューなどを周囲の事を気にせずに楽しめる空間になり、庭に出る生活がとても多くなったそうです。