『昔に作られた造成のエントランスを何とかしたい』そんなご要望を形にすべく作られたS 邸のエクステリア。高低差が２ｍ以上あり階段の段数も約15段。しかもその階段も大谷石で出来ており、見た目的にはとても使えそうにないものでした。エクステリアの設計としては、ただこれをそのまま使うのではなく、より使いやすく、洗練されたデザインに仕上げたいと思い現在の形となりました。

ファサードは既存の植栽スペースと門回りを極力スッキリした無駄のないデザインにしました。高めのウッド門柱と門扉その高さに合わせて横格子フェンスを設置。フェンスの高さは揃えるものの下端は均等割りした植栽スペースの高さに合わせてリズミカルに。格子の隙間から適度に見える植栽がアクセントになっています。
また階段は既存の大谷石階段に被せるような形で黒いレンガの階段を下から順に積み上げていく。それによって強度も担保しつつ、段差の調整をしながら美しい階段が作り上げられます。
外周部のフェンスも木製の手摺状のシンプルなものに。落下防止柵でありながら生垣とデザイン的にも共存しています。
お庭は富士山や目の前の公園を見下ろすロケーションを活かした設計に。庭との段差が出来過ぎないようにウッドデッキの階段を2段に調整しました。またウッドデッキの角度もロケーションを最大限に活かせる角度にしてあります。
高台ということもあり、必要以上に目隠しすることもなく、開放的な空間となりました。
ご家族皆さまでガーデンライフを楽しんで頂ければ幸いです。