『この四角い建物の外観を何とかしてほしい』そんなご要望からこの計画は始まりました。風光明媚な鎌倉市の稲村ケ崎、国道134号線に並び立つ高級民泊施設３rd　HOUSE（サードハウス）。お客様の3番目の滞在場所になれるようにと思いを込めたこの建物。『何か面白いことをしたい』というオーナーの意向とは裏腹に四角い建物が出来上がっていく計画になっておりました。中は高級民泊にふさわしく、高級感溢れるインテリアの数々ですが、建物の外観はそこまで特徴のないデザインとなっておりました。
そんな建物の雰囲気を変えるべく、エクステリアの計画進めることに。エクステリアの基本方針は環境に適した素材を使いながら、ワクワクする要素を取りいれる事でした。アプローチや車庫、バスケットコート全般に高級木材のウリン材を使用。中でも環境に配慮した短尺材（短い材料）を中心に使用しました。硬い木材ながら適度な柔らかさがあり、歩きごこちの良い空間になっています。
また2棟の建物の中心にあるバスケットコートを眺める為であり、海を眺める為に鯨見橋（くじらみばし）という橋を設置。鯨見橋には無料で見られる双眼鏡が設置されており、道行く人が自由に見られるようになっています。
また植栽スペースの石積みは乾式工法による石積みを取りいれております。これはモルタルやセメントなどによる接着を一切行わず、石組みの技術だけで固定されております。また取外しの際には再利用もできる環境配慮された施工方法を取り入れました。
また西棟のアーチは稲村ケ崎の流木を使用。海岸に上がった流木を丁寧に引き上げ、加工しアーチにしました。
屋上スペースはジャグジーとバーベキューコーナーを設置しました。屋上からの絶景を楽しみながら、大切な人と楽しい時間を水入らずで満喫していただけます。現在はサウナと水風呂も完備されております。